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クラミジアにかかるとHIVの感染率が上がる?

落ち込んでいる男性

クラミジア感染症は性交渉によって人から人に伝染をする病気ですが、他の性病も同じ経路で感染をするケースが多いです。例えば淋病・トリコモナス・梅毒も、感染者の精液・膣分泌液や血液などが性器の粘膜に接触をすると伝染する危険性が高いといえます。クラミジア・淋病・トリコモナス・梅毒などは細菌が原因で起こる病気ですが、エイズやB・C型肝炎のようにウィルス感染が原因で伝染をする病気もあります。

エイズの病原体はHIVウィルスで、感染者の血液・精液・膣分泌液に多くのウィルスが含まれていることが知られています。コンドームを着用せずに性交を行うと、ウィルスが多く含まれた血液や体液を通して相手の人にうつる危険性があります。ただしHIVは他の性病と比較すると感染力が弱く、1回の性交渉で感染する確率は0.1~1%程度です。

HIVの感染率は1%かそれ以下なので性交渉で伝染が起こる危険性は低いのですが、この数字は相手が健康で十分な免疫力を持っている場合です。もしも女性が別の性病に罹って膣炎を起こしていたり免疫力が低下していると、伝染する確率はこれよりも高くなります。女性がクラミジア感染症を発症して膣や子宮口に炎症が起こると免疫力が低下してしまうので、健康な状態と比べてHIVに感染するリスクが高くなってしまいます。この感染症を発症している女性の場合は、健康な人と比べてHIVに感染するリスクが4~5倍になるといわれているほどです。

クラミジアで炎症が起こると、エイズ以外の他の性病も率が高くなってしまいます。クラミジアの検査を実施したら、別の種類の性病に重複感染をしていたというケースは少なくありません。他の性病を発症している場合もHIVに感染するリスクが高くなりますが、クラミジアは自覚症状が出にくいので発症しても治療をせずに放置されるケースが多くみられます。クラミジアを放置している間に、他の難治性の病気に重複感染してしまう危険性があります。

他の性病と比べるとHIVの感染率は高くありませんが、エイズは死亡率が非常に高くて恐ろしい病気です。ウィルスに感染して治療を受けなければ、数年~20年もの長い潜伏期間を経てからエイズを発症します。エイズを発症して治療をしなければ、2~3年程度で死に至ります。現在はHIVに感染をしても抗HIV薬を服用することでエイズの発症を予防することができますが、治療を中止すると発病します。

現在は複数の抗HIV薬が開発されているので、毎日決まった時間に欠かさずに薬を服用すればエイズの発症を防ぐことができます。それでも体内のウィルスを死滅させることができないため、完治は不可能です。もしもHIVに感染したら、一生薬を飲み続けなければなりません。10回中1回でも薬を飲み忘れるとウィルスが薬剤耐性を獲得してしまい、その薬が効かなくなってしまいます。エイズ治療薬の種類は限られていて体質によっては強い副作用が出る場合があるので、抗HIV薬を飲み忘れることは命を落とす危険性があります。

クラミジア感染症を放置することは、間接的にエイズで死亡するリスクを高めてしまうことになります。クラミジアは自覚症状が出にくいので、感染リスクの高いライフスタイルの人は定期的に検査を受けることが大切です。